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ひとりからでも入れる労働組合、青年ユニオンの委員長してます


by ssu-i
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滋賀青年ユニオンは、なぜ団体交渉をのぞむのか

いま抱えているケースに、団体交渉申し入れを会社経営陣側が無視してくるのがあります。

団体交渉以外の話し合いや書面や電話での交渉ならばOK…、そういうのも団体交渉拒否って言います。

正当な理由がない団体交渉拒否は、違法です。



では、なぜユニオンは団体交渉にこだわるのでしょうか?いくつかある理由の内のひとつは。

団体交渉申し入れにあたって、要求として会社に出す内容には、必ず労働者の人権侵害が含まれているからです。


人権侵害の内容は、ケースによっては様々です。ある朝突然に、「明日から来なくていい」という『働く権利』侵害や。組合つぶしを目的にした脱退の働きかけの『結社の自由』侵害。セクハラ、パワハラなどのわかりやすいもの。給料からの勝手な天引きや差別待遇など『人間らしく生きる権利』侵害もあります。休憩時間にも作業させる、毎日残業しなければ処理できない業務量を押し付けるなど『健康で文化的な生活をする権利』を奪うもの。


かつては、職場には人権も憲法もない、と公言する経営者もいたらしいですが。いえいえ、最近でも「法律や会社外の規範より、経営のため社内で決めて社員の同意を(形式上は)とった社内規則を優先するのが当たり前」と言った方もいました。

えー、
治外法権?


いわゆるオレ様ルールですね。



団体交渉は、
こういう人権侵害を、しかも時としてその人権侵害こそが会社存続のために不可欠だ、みたいな状況を

いやいや、ちがうでしょう??
勘違いしてませんか?
資本主義が歴史の中で積み上げてきた『会社経営のルール』『労働のルール』って、ほんまにそんなんですか?
と、
21世紀に生きる
ヒトとして
それは如何なものか!
人の道からはずれてやしませんか?

と、問い掛けるためにつくられた機会だからです。


セクハラは、会社の中だけで自主的に解決が困難だったから判例や法律で違法だ犯罪だと、新しく取締られ始めたわけです。サービス残業強制も、このブログで歴史を遡って記事にしていますが、会社の中だけでは解決できないままタダ働きだったから、行政が「違法摘発、ときに犯罪として立件」する動きをとらざるをえなくなったわけです。社内の(有形無形の)同意があろうとも、それだから良しとは問屋のおろしがねです。

経営陣が、会社の中では、大きな力を持っています。ときにそれは暴走し、労働者(ときには経営者)の人権をも踏みにじります。
団体交渉は、それを具体的に指摘し、被害をうけた当人へ、謝罪や改善約束を対面でするための機会の場所でもあります。


ぜにかねだけで片付けたいものなら、いくらも方法、選択肢はありますが。それだけではないのです。
だから、団体交渉
なんです。
by ssu-i | 2010-06-24 08:46 | 団交情報